積みゲー死亡遊戯

これは、頂上が見えない積みゲーの山に果敢にも登り続ける一人の男の物語である。

【映画】「パシフィック・リム:アップライジング」を見てきたので腹を割って話そうじゃないか

お世話になっております。おつこ(otsuko61)です。


パシフィック・リム」が公開された2013年。
当時はウルトラマン仮面ライダー、戦隊モノといった特撮ヒーロー作品はコンスタントに作られていましたが、巨大怪獣が動き回る特撮作品というのは殆ど作られなくなっていて、怪獣オタクは悶々とする日々を過ごしていたんじゃないかと思っています。もちろん私も「いつになったらゴジラの新作は見られるんだ…ガメラはまだか…」なんて思いながら毎日過ごしてました。半ば怨念じみた感情を「パシフィック・リム」が浄化してくれたんですよ。



巨大な怪獣とロボットがぶつかり合う戦闘、日本の特撮をコレでもかとリスペクトした演出。「そうなの!俺は!こういうのが!見たかったんだよ!!」と泣きながら見ていたワケで…この映画が着火剤になったかどうかは分かりませんが、数年後にハリウッド版「GODZILLA」が公開されたり、日本ではもう一度ゴジラが作られたり、ガメラの新作が発表されたり…キングコングゴジラと戦うクロスオーバーが予定されてたりと特撮界隈の流れが変わり始め…

そして2018年4月。待望の続編パシフィック・リム:アップライジングが公開されました。

 

前置きが長くなっちゃいましたが…見てきました。パシフィック・リム:アップライジング



正直予告編を見た時は「えー…なんか随分と洗練されちゃって没個性なイェーガーだな…しかもギレルモ・デル・トロじゃないんでしょ…?」なんて思っていたのですが、ごめんなさい謝ります!ジャンピング土下座させていただきます!メチャクチャ面白かったです!

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いやもう最高でした…


前作は特撮映画寄りな作風だったという印象でしたが、本作は日本のロボットアニメをオマージュしたノリで中々熱い二作目となりました。ロボットアニメも好きな私としてはかなり楽しめましたよ。だってアレが実際に出てきちゃうし、あの展開は完全にエヴァっぽいし…(見た人は分かるし分かって欲しい)

新世代イェーガー達もデザインの個性が~なんて思いましたけど、実際動いているのを見るとそんなんどうでも良くなるくらいカッコいいんですよ。よくよく考えるとロボットアニメに寄せている本作だからこそのデザインだったのかなと。もちろんイェーガーの技術も進歩しているからというのもあるでしょうね。新世代パイロットも訓練生という設定でティーンな男女ばかりというのもロボットアニメの影響を色濃く受けていたように思えます。

色々見どころはありますが、前作にはなかったロボVSロボのシークエンスが本当に最高でですね…金属と金属のぶつかり合いがパシフィック・リムで見られるなんて思わなかったのでニヤニヤが止まりませんでした。何より正体不明機であるオブシディアン・フューリーのグリフォン感(機動警察パトレイバーのあれね)がたまらんかったですよ。そりゃ公開前からROBOT魂のオブシディアン・フューリー買っちゃいますよ。

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アップライジングの中でダントツで好きです


んまぁ残念だなーという部分もあるんですけど、やっぱりデル・トロ監督が創り出す雰囲気というかオタク感というのは薄れてしまったのは事実です。これは一番思いました。というかあの人が作る映画って「オレが撮りてえものを撮る!」っていうのが隅々まで感じられるレベルで仕上げてくるので…今作は監督が違うので映画の色が変わるのも当たり前なことで、前作が好きすぎるファンはどうしてもそこが気になってしまうんじゃないかなぁ。実際ネットで評判を見てもかなり割れているようですし。なんだかそういうところもロボットアニメみたいな展開で…

ストーリー自体も色々詰め込みすぎてた感は否めないですね。前作は各キャラクターの心情をしっかり描いていましたが、本作はかなり駆け足でそこまで踏み込まず最終決戦まで突っ走っていきましたね。あれ新田真剣佑どこ!?というか喋った?!あれ終わった!?うっそ!!?みたいな(笑)

正直な話、「やっぱり1作目が最高だぜ!」という結論には変わりないのですが、前作とは違った良さをビシビシ感じたのは事実。映画としての満足度もかなり高かったです。「そうそうこれだよこれ!」と特撮・アニメあるある的な演出も多くて非常に楽しめました。監督が違うとこんなにも変わるんだな!何だかんだこれはこれでいいぞ!と思った続編でした。さあ二回目は吹替えで見に行こう!


今日はこの辺で。
また次回!