積みゲー死亡遊戯

これは、頂上が見えない積みゲーの山に果敢にも登り続ける一人の男の物語である。

「ニンジャバットマン」がマジでぶっ飛んだ映画だったという話

そもそもストーリー設定からしてぶっ飛んでいるという話なんだけれども…
ということでおつこです。お世話になっております。


ニンジャバットマン」…いやマジで想像を絶する狂ったアニメーション映画ですよ。アニメだからできるとかバットマンだからとかそういう次元ではなく、技術をもった大人が全力で遊び、真面目にバカをやる85分なんですよ。こんな映画だと思わないじゃんか。なんで話題になってないんだよおかしいだろ?!

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ゴッサムシティのヴィランたちがタイムスリップし戦国大名となった時代の日本。不可思議な戦国時代で現代テクノロジーも使用できないヒーローは歴史改変を阻止することができるのか!?というのが本作のストーリー…なんですがこの時点でぶっ飛んでるじゃないですか。ジョーカー、デスストローク、ペンギン、ポイズン・アイビーetc...シリーズで有名なヴィランたちが戦国大名に入れ替わってるんですよ。いや、それくらいはまだ想像できるかもしれない…タイムスリップモノのお決まりみたいな展開ではあるし…

 


ぶっ飛んでるのはそれを味付ける展開の数々で、もう途中から何の映画を見ているのかわからなくなってくるんです。いや、バットマンを見てるんです。見てるんですよ?でも頭のネジ10本以上飛んだような展開が続きすぎてワケ分かんなくなるんですよ。笑うしかなくなる。このストーリーにOKを出してるDCコミックスはマジで心広すぎるとしか言いようがない。日本ならではのモノをこれでもかと詰め込んでおります。ヤバいです。

その展開に拍車をかけるのが神風動画のアニメーション作画なんですけれど、これもまたすごい。ストーリーに負けてない。負けてないどころか取って食おうとしている(笑)神風だからこそできるような非常にケレン味あふれる演出の数々で見ていて本当に飽きません。Twitterで見た感想で「アニメジョジョのOP(こちらも神風動画制作)が85分続く」というのがありましたが、まさにそんな感じです。あの熱さと勢いが85分続きます。目が離せないんです。

 

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常に絵になる演出しかないです。最高です。


そしてこの映画で狂おしいほど好きになったシーンはタイトルの回収。最初のうちは「これじゃあサムライバットマンだよなぁ…」なんて思いながら見ていたんですけど…あの展開を目の当たりにして「そ、そうきたかぁあああああ!!!」と心の中で叫び、思わず涙が…あれだけ引っ張って満を持して!というのに弱い私は完全に血液沸騰タイム。ラストまで怒涛の展開で目が離せません。

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歴代ロビンが揃うのも胸熱展開ですね…


ニンジャバットマンがとにかくぶっ飛んでるという話をしてきましたが、この作品の本当にすごいところはそのぶっ飛んだ内容の中にバットマン作品のオマージュやリスペクトを随所にしっかり盛り込んでいるという部分なんですよね。クライマックスのバットマンジョーカーはダークナイトを連想させたし、あるシーンではTVシリーズ版を知っている人からすると「これは!!」というような展開になったり…全部に気づいたわけではないのですが、ファンにはニヤニヤできるポイントがしっかり用意されてました。それに本作がオマージュしているのはバットマン作品だけではなくて、日本のヒーロー、ロボット、アニメーション…日本のアニメ特撮のリスペクト・パロディ全力を詰め込み日本が作るバットマンとして見事な作品になっていました。


 

バットマンシリーズのファンでも、そうでなくてもこの狂った作品は中毒性も高く、絶対に楽しめるものになっていますので、気になっている人は是非観に行ってほしいです。私も二回目をいつに見に行こうか考えているところです。今年一番のエンターテイメント作品ですよ!「ニンジャバットマン」は!



それでは今日はこの辺で。
また次回!