積みゲー死亡遊戯

これは、頂上が見えない積みゲーの山に果敢にも登り続ける一人の男の物語である。

私は「ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー」にごめんなさいをしなければならない

ロン・ハワード監督。ホントにごめんなさい。
ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー」、めちゃくちゃ面白かったですよ…


なんというかこんなに面白い映画になっているとは想像していなかったのが正直な感想でした。世間では「ハン・ソロハリソン・フォード」のイメージが強いワケですし、監督の交代騒動なんてものありました。そして極めつけは賛否がありすぎる「最後のジェダイ」の内容…冷静に考えたら最後のジェダイなんて今回の制作には関係がなかったんですけれど、あの内容にイマイチ乗れなかった私としては、今回のハン・ソロも乗れなかったらどうしようと思っていたわけです。大好きなものが好きでなくなりそうな恐怖を感じていたのかも。

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私のTwitterでも以前こんなことをつぶやいていました。

 



 

 

そしたらすごい面白かったんですよ。自分でもびっくりするくらいに。ハン・ソロのオリジンの描き方にスキがないの。後の相棒となるチューバッカとの出会いだけじゃなく、見てる側が知りたかったであろうソロの過去の内容全てに触れていた映画だと思いましたよ。ミレニアム・ファルコンの顛末も描かれています。そこまでやるのか?!と思わず笑っちゃいましたよ。魅せ方がとにかく丁寧です。上映時間も135分と少々長めなのですが作品自体のテンポが良くて、中だるみもせず最後までテンション上がったままで終わります。本当にごめんなさい!最後の最後まで面白かった!許して!

何より感動したのが、若きソロを演じるオールデン・エアエンライク。最初見たときはあんまりソロに似てないなー髪型くらいだよなーって思っていたんですけど、映画を見るともうそこにはハン・ソロがいるんです。アクションや言動、顔の表情も全てハリソン・フォードが演じたハン・ソロそっくりなんですよ。以前インタビューで過去作を見直してハン・ソロをかなり研究したと答えているのを記事で読んだのですが、ハン・ソロが見事に乗り移っていたんじゃないかなと。最初のシーンでもうハン・ソロですよ。すごいですよ。

 

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動いているのを見ると「あぁハン・ソロだ…」ってなるんですよ


そしてこの映画、他スターウォーズ作品の小ネタ・オマージュの数々がこれでもかと散りばめられているんですよ。メジャーなものからどマイナーなものまで、私が気づいただけでもニヤニヤできるポイントが大量にありました。セリフの引用であったり、セットの中にしれっと置かれていたり、過去作を想起させるシーンだったり…とにかくファンサービスが多いこと多いこと。キーラのあるセリフを聴いた時、コアなファンである私としては「その名前は!?????」となってしまいました。いやーすごい。ファンの喜ばせ方を分かっている。ぶっちゃけそのネタを知っている人が映画館の席に居たとは思えないけれども!スピンオフとはこういうことですよ。

あとやっぱり終盤の展開はズルすぎる。あんな展開になってテンションが上がらないファンは居ないんじゃないでしょ。もしかしたら反則かもしれない。しかしあれもコアなファンなら知っているネタを持ってきているだけだけですからね。SW作品群は時系列の整理が行われていて、フォースの覚醒以前に発表された外伝は時系列を共有していないレジェンズに、フォースの覚醒以降に発表された作品と一部アニメーションやゲーム作品はカノンとして時系列を共有するようになったのですが、今回の映画ではレジェンズにあった設定を取り入れていたのが印象的でした。ちゃんと忘れてなかったんですね…嬉しいですね…

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このままソロとの関係もあるダッシュ・レンダーを登場させてほしい…(帝国の影より)



フォースの覚醒でソロは退場してしまうし、ローグ・ワンは絶望的な内容だし、最後のジェダイはあんな感じだしで面白くても内容がしんどいなーという続編が多かったように思えた最近のスターウォーズシリーズだったのですが、ハン・ソロではそういった心がしんどくなるような映画ではなく、派手なアクションをジェットコースターのような感覚で楽しめる痛快作品になっていました。SWってこんなに明るい作品だったんだな…(笑)

そうだな…こんな展開を見せられてしまっては…やっぱりオビ=ワンのスピンオフ。見たいですね。制作体制の見直しなどいろいろとあるようですが、本作は非常に面白かったのでぜひとも制作を続けてほしいなと願うばかりです。


それでは今日はこの辺で。
また次回!