積みゲー死亡遊戯

これは、頂上が見えない積みゲーの山に果敢にも登り続ける一人の男の物語である。

【映画】私はJ・J・エイブラムス監督にごめんなさいをしなければいけない

エイブラムス監督ごめんなさい。フォースの覚醒最高でした。


お世話になっております。おつこです。
昨年の12月18日、全世界待望のスターウォーズシリーズの続編「スターウォーズ フォースの覚醒」が公開されました。私も既に2回見ましたが、本当に面白い作品です。

しかしこの私、エピソード7のニュースを聞いた時は非常に懐疑的でした。
個人的にはスターウォーズジェダイの復讐(敢えてこの言い方)で完結したものだと思っていたし、更には前作から数十年経ってからの状態でその後の話が果たして撮れるものなのかと不安でした。
というか誰でも不安になると思うんですよ。だってあのスターウォーズの続編ですよ。


…いざ映画を見たらそんなもの杞憂で終わりましたけども。
(以降多少のネタバレを含みますので、未見の方はご注意ください)

 



この映画はまさしく「スターウォーズ」だ。

フォースの覚醒は私が見たかったジェダイの復讐の続きであり、全体の雰囲気や空気感などが良い意味で旧三部作の「古さ」を完全に蘇らせていました。
その古さの中に登場する新しいキャラクターの面々も強烈に印象に残り、昔懐かしいキャラクターの中に紛れていても食われていないんです。映画内では新キャラ毎の見所がふんだんに用意されているのもそう感じた一因かなと思いました。

新三部作ももちろん好きな作品なんですが、新三部作よりも面白いと感じた理由はやはり「物語の先が全く想像つかない」ところなんです。新三部作は「アナキン・スカイウォーカーが暗黒面に堕ちてしまうまでのお話」となっており、間にどんなに話が展開しても結末は決まっていました。
しかしフォースの覚醒は完全な新作であり、小説等で展開しているストーリーとも違うもの。やはり展開の先が見えない作品の方が魅力的に思えます。考察好きな人達もこういう方が色々捗るんじゃないかと感じました。


 カイロ・レンは弱いから良い

今回のメイン悪役となる「カイロ・レン」について。
私が語りたいところと、エイブラムス監督に一番謝らなければならないのはここなんですが…(笑)

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カイロ・レン

初めてこのキャラクターを見た時は

「あんまかっこよくねぇなぁ」
「過去作品の悪役に比べてカリスマ性がなさそう」

なんて思っていました。
映画を見るまでは私のツイッターでも何度かこのようなことをつぶやいていましたし、それのせいでフィギュアーツのカイロ・レンを買わずにスルーしてしまいました(笑)

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過去の悪役その1、ダース・ベイダー

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過去の悪役その2、ダース・モール

ダース・ベイダーダース・モールも強烈なインパクトを残したキャラですが、カイロ・レンにはパッと見でそのような物が感じ取れなかったんですよね。
でも映画見たあとは「カイロ・レンにはカリスマ性がないのが良かった」と。というかエイブラムス監督は敢えてそういうキャラ付けにしたのかなと感じ取れました。
ホントごめんなさい。ダサいとかカリスマ性がとか言ってごめんなさい。

過去の悪役達って本当にセンセーショナルなんです。ベイダーは6作品通して映画の根幹に関わるような重要人物。モールはエピソード1でしか登場していませんが、見た目から分かる禍々しさやシスという立ち位置、更にはクライマックスのライトセーバー戦。それ以外にも色々ありますが、上記のようなを考えるとこれらを越えるような悪役って相当なもんだけど、果たして大丈夫なのか。
しかしカイロ・レンはそれを逆に強みにしたキャラクター。悪や人間としても未熟さ、弱さが出ている。完璧な悪ばかり登場してきたスターウォーズ作品の中では中々新鮮味があるなと感じました。カイロ・レンという未熟な悪役の登場により、次作からは「悪側の人間の成長」というのも描かれるのでは、と期待しています。トレーラー見ただけで「なんか微妙な悪役だなぁ」と感じ取れていた私は、ある意味正しかったのかもしれません…(個人の感想です)

新たな三部作の1発目が私の期待を大きく越える作品となったスターウォーズ フォースの覚醒。
次作エピソード8はエイブラムス監督ではないですが、もう作品に対して余計な心配することなく見られそうですし、私も謝罪をすることないでしょう。きっと(笑)


それではまた次回。