積みゲー死亡遊戯

これは、頂上が見えない積みゲーの山に果敢にも登り続ける一人の男の物語である。

【ゲーム】(ネタバレ有)結局の所面白いの?どうなの?「Star Wars バトルフロント II」レビュー

お世話になっております。おつこ(otsuko61)です。


さて、今回のネタは以前から楽しみにしていたStar Wars バトルフロントII」について色々書いてみようかなと思っているのですがその前に…なぜこのような記事タイトルなのかというとですね。

ヒーローの解除に数十時間を要する「Star Wars Battlefront II」のアンロックシステムが再び紛糾、EAがさらなる調整を約束 « doope! 国内外のゲーム情報サイト

続報:解除に数十時間を要した「Star Wars Battlefront II」のヒーローコストが大幅減、EAが75%オフを適用 « doope! 国内外のゲーム情報サイト

DICEが「Star Wars Battlefront II」のクリスタル販売を一時中止、プログレッションの抜本的な見直しを約束 « doope! 国内外のゲーム情報サイト


んまぁこんなことになっていまして…要点をまとめると、
解禁に恐ろしく時間が掛かるマルチプレイのアンロックシステムで大炎上してしまい、条件を緩くして更にクリスタル(課金アイテム)でのアンロックも一旦中止しました…という事。いやこれ前代未聞の事態ですよ。ディズニーからも「ウチの大事なIPに何しとんじゃ!」と言われたらしく、課金アイテムの販売中止はその声があったからとも言われています。どうしてこうなった…

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何だか悲しい顔に見えてくる


私もこのアンロックはクソだと思ってます。何が悲しくて前作で普通に使えたヒーローを数十時間もかけて解禁せにゃならんのだと。決して安くないお金を払ってゲームを買い、更にゲーム内で短期間に強くなるためには課金してね…なんてだれが納得するのか。確かに最近のゲームは開発費も高騰してきて、パッケージを売るだけでは回収できないのも分かりますが、流石に露骨過ぎましたよね。
本作でのDLCは全て無料というアナウンスがあった上でのコレだったのでなんだかなぁという感じです。

そんなこんなで発売直前からこのような状況になっているため、純粋なゲームのレビューを読みたくても、このネタばかりが溢れてしまっている現状です。それだけオオゴトなんですけどね、コレ。なので今回は課金周りのイザコザを抜きにして、ゲームとして面白いの?どうなの?という所を色々書いていきたいと思います。



※今回の記事ではキャンペーン、映画スターウォーズ本編に関する重大なネタバレを含んでいますので、気になる方はご注意下さい

 

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コレを書いている時点ではシングルキャンペーンモードをクリアして、マルチプレイも数時間ぐらいプレイしているんですが、ゲーム全体の評価としては前作で良くなった所がかなり改善されていてかなり面白くなっていると思いました。キャンペーンモードも映画を見ているような感覚になるくらいに完璧に再現されており、ジェダイの帰還とフォースの覚醒とのミッシングリンクを上手く描いていました。ただ展開には若干の不満が…


序盤こそ新鮮なものの、結局いつものSW的なストーリー…だけど熱い

プレイヤーは帝国軍の特殊部隊「インフェルノ隊」の隊長であるアイデン・ヴェルシオとなり、ジェダイの帰還後の時系列を語るドラマが展開されます。デス・スターIIを破壊された後の帝国を動向を知ることができ、アイデン自体も特別な司令を受け奔走します…が。物語の序盤で帝国のやり方が気に食わなくなり、あっさり反乱軍に寝返ってしまいます(笑)

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この服装も序盤でサクッと脱ぎ捨てます


ホントこの展開にはガッカリしちゃいました。帝国軍にフォーカスを当てると聞いて、珍しいストーリーが楽しめるぞ!なんて思っていたら帝国側の話は序盤だけ。いや確かにアイデンのストーリーではあるのだけど、てっきりその後の帝国を敵視点で描いていくものかと思ってました。反乱軍についた後はホントいつものスターウォーズって感じの展開になっていきます。勝手に期待した自分もいけない気がするけど、あんな公式サイトの紹介してたら、そうなるよ!?あの予告編に出てきたシーン無いし!そんなローグ・ワンみたいな再現しなくてもいいんだよ!

でも悔しいかな、反乱軍についてからの展開は結構グッと来るんですよ。ファンなら思わずニヤニヤしっぱなしになること間違い無し。レイア姫がナブーを帝国の侵攻から守るというストーリーはファンなら感慨深くなるだろうし、クローン・ウォーズ時の話がチラッと出たり、Xウィングとナブースターファイターが一緒に飛んでる戦場なんてもうテンション上がらないわけ無いんですよ!というかナブースターファイター現役なのかよ!(笑)

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ナブーはトレーラーにも出てました


後半からはフォースの覚醒に近づいた展開になってきて、ダコタナやマズ・カナタが出てきたり、クライマックスにはジャクーが登場し、映画本編で何故帝国の兵器の残骸が多く残されていたのかがこのゲームを通じて判明するんですね。コレには鳥肌が立ちました。というか帝国軍のヤバさを思い知らされるストーリーでしたね。デス・スターを失い、パルパティーンを失い、状況は劣勢なはずなのに反乱軍と対等に戦える。普通に考えておかしい。如何に帝国が強大なものだったかが分かります。
エピローグはあのキャラがサッと出てきてサクッと終わってしまったんですが、どうやら後から追加のストーリーが無料で配信されるようです。どういう展開なるんだろう…


色々あるマルチプレイも何だかんだ面白いんです

アンロック周りで色々言われているマルチプレイモードですが、ゲーム自体は前作のマルチプレイよりもすごく良くなっていると感じました。前作では特殊兵装のキャラやビークル、ヒーローはマップ上に配置されているアイテムを取ることで使用することができるという仕様だったのでアイテムの取り合いが発生していましたが、今作ではポイントストリーク制に変更されていて、ポイントさえ貯めれば使用できるようになりました。

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40人対戦のルールにもテコ入れがされており、本作では「ギャラクティック・アサルト」として生まれ変わりました。同じEAのバトルフィールド1にあった「オペレーション」モードのように攻撃側が特定条件を満たしていくと次のフェイズに移って行き、最終フェイズを突破できればクリア…防衛側はそれを阻止するためにチケットを減らしていく。と言うようなルールになっています。時間によって戦局が変わっていくのも飽きずにプレイできて良いなぁと。ただ一方的になるシーンが多いのも事実なので、アップデートで色々調整してくれるともっと良くなりそうだなという印象でした。
兵科のカスタマイズも実はバリエーションは少なめで、武器の数もそこまで多くありません。んまぁ今のアンロックシステムならこの位の数でも…って思うんですけどそこが炎上してしまったところだし(笑)

兵士を使ったマルチプレイだけでなく、ビークルのみの「スターファイター・アサルト」も似たようなルールになっていて、前作とは違って深みのあるモードになりました。また、最近のシュータージャンルでは珍しく、オフラインでCOOPプレイができるアーケードモードも用意されていて、ゲームルール自体はかなり充実しているかなーと。マルチプレイも面白い要素が沢山増えたのに、このような状況になってしまっているのが悲しいです。


キャンペーンモードストーリー考察:まさかアイデンって…

ここからはキャンペーンモード&映画本編の重大なネタバレを含めて色々語りますので、それでも良いよという人のみお読み下さい。



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キャンペーンモードのエピローグでジャクーの戦いの後、アイデンは同じインフェルノ隊だったデル・ミーコとの間に娘が居ることが判明します。この二人はジャクーに住んでいる…ここで思い浮かぶのはやっぱりフォースの覚醒のメインキャラである「レイ」について。私はこのアイデンとデルの娘がレイなのではという予想をしています。

アイデンはパイロットとしての才能があり、反乱軍に投降した時も今まで操縦したことがなかったXウィングを難なく操縦していました(乗ったこと無いので自信がない的な台詞はありましたが)。またデルは機械にかなり強い一面があり、デルの知識のお陰でナブーを侵略から守りました。ガラクタを直してお金にしていたり、ミレニアム・ファルコンの操縦もあっさりとこなしたレイの事を考えると、この二人の血を引いていると言ってもあながち間違っていないのではという風に思えます。

それに、デルはルークとゲーム内で出会っているんですね。ピリオという星で二人は一時的に一緒に行動をします。その時ルークはあるコンパスを手に入れるんです。後年、そのことを知ったカイロ・レンはデルを捕まえ、ルークは何処だと尋問をするワケです。その後ロア・サン・テッカは地図をどこにやったと…そして色々あり、フォースの覚醒に繋がるのかなと。
ストーリーの追加DLCという話も12月公開の最後のジェダイのネタバレを避けるために後から追加するんじゃないでしょうか。今の時点で確定まで持っていっちゃうと楽しみがなくなってしまいますし…映画にもレイの両親が出るという話もあります。

でもやっぱり、正史として数えられていてもそんな重要なネタをファン全員がプレイするかどうか分からないゲームのキャンペーンに仕込むのは普通しないよなぁと(笑)

以上、スターウォーズオタの考察でした。12月も楽しみですね。


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課金システムで色々言われてしまった本作ですが、ゲームとしては手堅い作りになっていたという印象だった「Star Wars バトルフロントII」…現時点ではアンロック周りも緩くはなっていますし、キャンペーンモードはもしかしたらかなり重要なネタが仕込まれている可能性も出てきて、ファンはマストな一本になっていると思います。
個人的にはストーリーに不満はありますが、何だかんだ後半でテンションが上がってしまったのでコレでよかったのかなと思うことにします(笑)

今回の炎上はこのゲームだけではなく、EAの別のゲームにまで影響が出ているくらいに広範囲に及び始めたので、良くも悪くも今後ともチェックしていきます。


それでは今日はこの辺で!
また次回!


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